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●6.職場推薦は職場に認められることから

6.職場推薦は職場に認められることから

さて、職場の誰でも衛生推進者になれそうであることがわかりました。

 

職場で通常唯一人の衛生推進者に選任されるためには、漫然と天の声を待っていても無理ですから、事あるごとに自分がいかに「最も衛生推進者に相応しいか」ということを職場にアピールし、実質的な「職場の推薦」を受けなくてはなりません。

 

筆者はそのための職員会議等での発言、日常の言動、職場改善の取組など、労安の知識を1年間フルに活用しました。

 

その努力の結果、最終的には校長の方から「次年度の衛生推進者を頼む」という円満決着に至りました。

 

筆者の場合は「なりたい人よりさせたい人」というスタンスで、仮に投票になったとしても「衛生推進者」として誰にも認められる環境づくりを重視したのです。

 

別に、そんな面倒な手順を踏まなくても、立候補さえすれば簡単になれる職場もあるでしょう。

 

現状では衛生推進者など「余計な仕事」で誰も希望しないでしょうから、十分にその可能性はあります。それが無理でも、校長との直談判や団体交渉も方法ですから、それはそれで挑戦すれば良いと思いますし、最終手段としては先述の「職場代表者の推薦」という方法も当然にあります。

 

 

「労安は難しい」と言われますが、逆に言えば、学校の誰しもよく分かっていません。

 

ここに、一つの“チャンス”が生まれます。

 

衛生推進者として一歩も二歩も先んじて学習することで職場改革は容易になります。

 

そのためには「衛生推進者になること」が何よりも大切で、本当の仕事は衛生推進者になってから始まるのです。