●職場の要求を探る
最初はどうしても手探り状態です。
「何をすべきか」と悩んだときは、まず職場の要求をアンケートで探るのが一番手っ取り早く有効な方法と言えます。
すると「ここが危ない」とか「ここをこうして欲しい」という意見がいっぱい出てきますから、それらを「調査審議」し、実現しそうなことを1つずつ地道に解決していきます。
すると、労安の存在意義を多くの職員が感ずるようになり、要求が少しずつ広がっていきます。
そして、その後も改善すべきことが次から次へと出てくるという好循環につながっていきます。(PDCAサイクルといいます)
現状の学校職場はもともと「快適な職場」とは程遠いですから、課題は山ほどあるはずです。
それが見えていない(集めていない)だけなのです。
やることが見つからないから毎月開かないのではなくて、逆に毎月開くことによってやることも見えてきます。
毎月開催は、「案ずるより産むが易し」なのです。
また、現実問題として職場を改善するための「予算がない」ということもあります。
このような場合は、今は無理だとしても次年度以降に計画的に措置していくことにします。
これらを通して、多くの職員が「我慢しなくても、要求していけば改善される」との思いを強くしていきます。
衛生委員会は、現場の職員にとって役立つ組織であるという原則を繰り返すことで、徐々に多くの理解が得られていきます。