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総括安全衛生管理者とは

 

1.総括安全衛生管理者とは(※1

 

 

()「総括安全衛生管理者」は、事業者が事業場ごとに、その事業を統括管理する者から選任することになっています。

 

 総括安全衛生管理者は、衛生管理者の指揮をとることになります。

 

 一般的には、工場では工場長、支店では支店長がその任に当たることになりますが、その事業場規模は1,000人以上の労働者を使用する事業場です(令2条)から、学校単独では置かれません。

 

 

()「総括安全衛生管理者以外の者で当該事業場においてその事業の実施を統括管理するもの」とは、総括安全衛生管理者の選任を必要としない事業場について規定されたものであるので(1972.9.18基発602)、学校で言えば校長に当たります。

 

 

()「これに準ずる者」とは、当該事業場において事業の実施を統括管理する者以外の者で、その者に準じた地位にある者(例えば副所長、副工場長など)をさすものであるので(1972.9.18基発602)、教頭に当たります。

 

 

すなわち、本来ここでは校長(又は教頭)が選出され、委員会の議長も兼ねると考えられます。

 

したがって法律趣旨(人数配分)から考えると、教頭は本来「④衛生に関し、経験を有する者」のうちから校長が指名したものの一員(事業者側)に初めから含まれており、それを特別に項立てて取り出したと解釈できます。