3.基本スタンス
以上を踏まえ、筆者(衛生推進者)は次のスタンスに立つことにしました。
スタンス➊ 私たちは教職員である前に、人間である
教職員は生身の人間です。
疲れ知らずのスーパーマンでも、滅私奉公の聖職者でも、使い捨てのロボットでもありません。
“人間尊重”を第一に考えて行動しなくてはなりません。
時間とは「限りある命の資源」を意味します。
時間を守るということは自分や他人の人生を大切にするということでもあります。
スタンス➋ 「子どものため」だとしても、働くルールはしっかり守る
「子どものため」になることなら、何をしてもいいという法律はありません。
それが教職員の労働条件(勤務時間)ときちんと適合するのか、常に考えて働く必要があります。
「学校教育の質の向上」と「適切な労働環境」は二者択一の関係ではありません。
表裏一体の関係です。
スタンス➌ 長時間労働を止められない「組合」は労働組合ではない
労働者が労働時間を守ることは、当然の権利です。
超勤多忙化は以前から言われてきたことであり、当時から組合は存在していました。
ならば、組合はこれまで救いの手を「結果的に」さしのべてこなかったことになります。
労働時間さえ守れない組合とは一体何なのか?自省を込め、つくづく考えさせられます。
労働組合の原点は、一人一人の労働者の労働条件や生命を守るためにあるはずです。
労働組合の歴史は長時間労働との闘いでした。
長時間労働解消なくして労働組合の存在意義はありません。