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5.A小の超勤削減ロードマップ

5.A小の超勤削減ロードマップ

事業者が超勤を削減できない理由は、以上述べた通りです。

 

とにかく職員が10人ぐらい過労死しない限りはやる気はないのです(これを予防安全に対し「墓標安全」と呼んだりします)。

 

コストの心配がないのですから、これからもほったらかしでしょう。

 

したがって、それらを前提にして、衛生推進者が事業者を巻き込んで取り組む道が一番の近道とも言えます。

 

改善にはステップがあります。

 

単に要求したら実現するというものではありません。

 

A小での超勤(仕事量)削減のキーワードは、「法令・データ・説得」です。

 

これまでのような、なんとなくの感覚やその場の思いつきだけでは賛同や継続的成果は得られません。

 

具体的には、安衛法・労基法・次世代育成法をはじめとする労働法令と、労働時間調査・行動数値目標・ジョブサイズといったデータとを有機的に活用することで学校を持続的に変えていきます。

 

これを実現するには下の6つのステップがあり、それを一歩一歩踏んで行くことが必要になります。以下、それぞれについて説明します。