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3.労働時間調査

労働時間調査の実施 (通年)

 

 

 

1.労働時間調査の目的

 

内容はともかくとして、とりあえず2013年から県内全校で労働時間調査は始まりました。

 

ところが、職場からは「こんなことをして一体何になるのか」「面倒くさい」「忙しくなる」等の声がいまだに聞こえてきます。

 

これは、次の展望(労働時間調査の役立て方)が具体的に示されないため、調査の意義が十分理解されていないことの表れです。

 

それが無いので、いつまでもカギのかかっていない檻の中から、「なんて居心地が悪いんだ。早く出してくれ!」と叫んでいるような滑稽な話になるのです。

 

「主張する者は立証を要する」という法格言もあります。

 

もし、「長時間労働を削減すべき」と主張するのであれば、「現状は長時間労働である」ことをまず証明すべきです。

 

それができれば、理論上、業務削減しかなくなります。ここでの問題は、その後をどうするか、なのです。

 

労働時間調査の目的として、次のことが考えられます。

 

目的➊ 実態把握 

・超勤の実態を数値としてつかめる。違法状態が確認できる。

・超勤の原因をつかめる。

・繁閑期をつかめる。

 

目的 改善対策

・超勤原因を職場で共有し、原因解消のための具体策の検討ができる。

・改善策の実施へとつなげられる。勤務時間の適正化に取り組める。

・次年度教育課程編成に活かせる。改善効果を数値として、評価できる。

 

目的 自己防衛

・「働き過ぎ」を実感できる。原因を分析できる。対策を考えることができる。

・「医師による面接指導」を受診できる。

・万が一の場合、公務災害の証拠になる。

 

 これらの目的を提示することによって、職員が意識的に労働時間調査に取り組むようになっていきます。