労安活動の目標は、労働安全衛生法第1条(目的)にある

 

『労働者の安全と健康の確保』

『快適な職場環境の形成促進』

 

に尽きます。

 

 この目標達成のために労安活動はありますから、逆に言えば、すべての「危険」「不健康」「不快な」職場環境を除去することが目標になります。

 これが労安活動で取り組むことと、とらえられます。

 

 

 

 そして、それを具体的に実現するのが労安活動の

 

『3大基本管理』と言われる

 

①作業環境管理(場所)

②作業管理(行動)

③健康管理(身体)

 

です。

 

 それらを統括するのが、

 

④安全衛生管理体制

 

さらにそれを支えるのが、

 

⑤安全衛生教育

 

です。

 

これら5つの関係を図で表すと下のようになります。


  

 このうち、『作業管理』は今日、学校職場では一番の課題と言えます。

 

 極論を言えば、作業環境管理・健康管理・安全衛生教育というのは『作業管理』と比べますと学校職場では、それほどの問題はないように思います。

 

 と言いますのは、学校という職場は基本的に子どもたちがいますから、それなりに安全な職場であり、『作業環境』も機械を扱ったり夜間や屋外の業務ではありませんから、快適さはともかくとして、それほど危険・劣悪ということでもありません。

 

 さらに、『健康管理』はどうかと言いますと、これも完全ではありませんが、健康診断等、ほどほどのことはやっていますし、『安全衛生教育』も急を要するようなこともそれほどありませんから、これらは徐々に進めていけばよろしいでしょう。

 

 

 

 ところが、『作業管理』、中でも長時間労働はまったくの手つかずで野放しの状態です。

 

 さらに、それが原因の一つと考えられる病気休職、精神疾患も毎年増加の一途で、他の職種と比べましても“職業病”とでも言えるような状況です。

 

 2008年に50人未満の労働者を使用する事業場に「医師の面接指導」が適用、義務化されましたが、これを見ましても長時間労働は学校職場の健康問題と直結しています。

 

 以上の理由から、本HPでは特に『作業管理・長時間労働解消』の取り組みに力を割きましたが、北薩労安会議は『作業環境管理(場所)』『健康管理(身体)』・『安全衛生教育』・『安全衛生管理体制』につきましても、もちろんとりくんでおりますし、そのノウハウを蓄積しています。

 

 くわしくは、北薩労安対策会議にお問い合わせ、あるいは学習会にご参加ください。

 

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